感情と臓腑 「心」と喜び
喜び過ぎると心を痛める。
東洋医学ではこのように言っています。
「心」は神を蔵し、五臓六腑を統括します。
神は、人間の生命に最も重要で、神がなくなれば死亡すると書いています。😧
神を蔵する「心」は、
生の本
君主の官(最高指導者)
五臓六腑の大主
と言われています。
「神」は、知覚・記憶・思考・意識・判断など、すべての精神活動を支配し、中心となっています。
五臓六腑の調和を保ち活動します。
動作、言語、表情などの意識活動や、心拍動、呼吸、消化吸収、排泄などの無意識的活動を適切に行います。
過労や、内外の熱や、飲食の不節などにより、「神」が不安定になると、意識的、無意識的活動に不適切、不調和が起こります。
「神」が安定していると、的確な行動が可能です。
また、生体の機能も健全になります。
喜びは「心」を傷るといい、
喜び過ぎると、心をゆるめ傷ります。
また、「荘子」在宥篇では、「人、大いに喜べば、邪、陽にあわさる。」とあります。
陽気を高めすぎ、気が頭に上りやすく、正常行動ができがたくなります。
物事がうまくいっている時程、気が緩み、何か判断ミスやハメを外し、失敗をしやすいので、気を引き締めて行こうということではないでしょうか?
また、お酒🥃を飲んだハイテンションや、酔って我を忘れた行動をしたり、喜怒哀楽を出しすぎ、急に怒ったり、笑ったり、泣いたりも、精神活動の調整ができない状況ですね。
こう書いてみると、納得です😂
適度な喜びは、心身を充実し、自律神経を整よえ、血行を快活にし、言語が滑らかで自由に表現を発して、味覚を正常に保ちます。
また、「心」の働きが正常だと、暑いときや、運動、労働したときに、程よくあせが出ますが、「心の働きが不健全だと、入浴や運動したり、労働したり、したときに汗が出なかったり、逆にむやみに、汗が出てくるといった症状が出ます。
自汗
無汗
精神障害
躁鬱
血行障害
味覚障害
心疾患
などの症状が出ます。
「心」の症状が出ていても、直接、手の少陰心経は使わず、手厥陰心包経を使います。
「心包」は、君主たる心が最も信頼する器官で、心を包んで保護し、心に代わって邪をうけます。
喜怒哀楽の感情も発露します。
「心」が内外の邪により損傷すると、神が去って死んでしまいます。
「心包」は、心が損傷されることがないよう、外衛となり、守っています。
心包絡、膻中ともいいます。
上は手厥陰心包経です。
内関穴
は、乗り物酔い防止や、二日酔い防止、精神疲労、神経衰弱、鬱、躁鬱などに使います。
円皮鍼などを貼って、効果を持続したりもします。
労宮
手の平の真ん中辺の凹みです。
肉体疲労、精神疲労、邪気がたまり、ほてり、多汗などの熱症状のさい、自分で押したり、治療では鍼を打って陽邪を抜きます。
ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、精神疲労、肉体疲労、などでお悩みの方はご相談ください。
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