五行学説 涙は肝の液
五行学説には、臓腑に対応する体内の液があります。
涙、汗、涎、涕(はなみず)、唾
涙は肝
汗は心
涎は脾
涕は肺
唾は腎
です。
以前までは、ドラマや小説、映画などを見ても涙などでなかったけれど、急に涙もろくなったという時や、ちょっとしたことでも泣いてしまう、逆に、とても悲しかったり、感動してはいるけれど、泣けない、涙が出ないという、事象も肝の変動によるものです。
肝の五志(五情)は怒りですが、不平、不満や、妬み、嫉妬心(羨望、うらやましさなども)も怒りに入るかなと思っています。
そして、その裏にあるのは、悲しみ(肝の液である涙)ではないかと思います。
子供の頃、自分の言い分がとおらないと泣いたり、したことが誰でも一度はあるのではないかと思います。
他にも
誰かが持っているのに、自分にはなかったり
自分よりも人が褒められていたり
大切にされないと思ったり
大切にしていたものをなくしたり、壊されたり、
壊れたり
友達に言い負かされて、惨めな思いをして泣いたり
試験やテストで思うような結果が出なかったり
人に負けてしまったり、
何かして怒られたり
文句を言われて好きなことが出来なかったり
色々なシチュエーションがあると思いますが。
子供の頃は素直に涙を流して泣けたと思いますが、躾で、泣いてはいけない、男の子だから、お兄さんだから、お姉さんだから、人前で泣くのは恥ずかしいことだ、弱いことはダメなことだ、わがままだ、みっともないことだとか、泣いても解決しないとか、植え付けられている方がほとんどだと思います。
そして、悲しみ、涙を流すという行動には、蓋をしてしまっていると思います。
悲しみを感じてしまうと、泣いてしまうからかなと思います。
そして、悲しみというエネルギーを、怒りというパワーのあるエネルギーを使って蓋をしてしまっていると思います。
そして、人に怒りや、嫉妬心、不平、不満の感情を抱くときは、自分の中の、何か、満たされたかった過去の事象が、現れているのかなと思いました。
今日、ちょっとイラッとすることがあったけれど、それって、過去に自分もして、お叱りを受けたことがあるかなぁと思うことでした。
ちなみに、今は、かなり気を使って、気をつけています。
行動自体は良いとは思いませんが、善悪のジャッジではなく、私がそこに怒りを抱くのは、平気でその行為ができることに羨ましさと、無神経だと自分を責めたり、そんな自分に羞恥心を感じたり、罪悪感を感じて悲しかったり、悔しかった思いや感情と、向き合わなかったのかなと思いました。
そう考えると、少し涙が出てきました。
そうすると、怒りを覚えた相手にも、そうかーと少し受け入れられるスペースと、ダメだと思っていた自分を認めてあげられることができたような気がします。
肝の液である涙で、怒りを浄化できたかなという感じを覚えました。
イライラや怒りは、身体にダメージを与えます。
こうやって、自分を解放するのもいいのかなと思います。
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