冬の過ごし方 睡眠と免疫力
日も短くなり、暦では、11月7日に「立冬」を迎え冬になります。
2月4日の立春まで暦の上では、冬になります。
「黄帝内経素門」では、季節に合わせた養生法を記しています。
睡眠、食事、心の持ち方、運動など、是非参考にして下さい。
早めに寝て、日が出てから起きる。
現代では、冬だからと言って、日が暮れた19時や20時に就寝するのは、難しいですが、23時から24時には、布団に入りたい所です。
0時から2時の間は、子時と言って、腎気を蓄える、腎の時間になります。
この時間に睡眠をとることで、腎気を養います。
冬は、「寒邪」が強くなり、腎に支障をきたしやすい時期です。
就寝前に、38度から40度の少し温めのお風呂に入り身体を温めると、筋肉も緩み、自律神経も整えられ、よく眠れるでしょう。
身体の表面や、手足が入浴により温まると、手足から熱が放散されます。
身体の深部の体温が下がると、身体は睡眠モードに入ります。
眠ることで、自律神経の副交感神経が優位になります。
自律神経は、免疫力とも深い関係があり、副交感神経が優位になると、NK細胞が活性化します。
NK細胞は、キラー活性と言って、ガン細胞を見つけると、パーフォリンやグランザイムという、細胞殺傷タンパク質を振りかけ、ガン細胞を殺します。
ガン細胞以外にも、ウイルスも殺すことがわかっていますから、今の状況下参考にしてください。
また、身体の細胞のほとんどは、MHC(主要組織適合抗原)を発現しています。
MHCは、自分らしさを表している抗原です。
NK細胞は、細胞がMHCを失うと、キラー活性を発現します。
そしてガン細胞のように、自分らしさを失った細胞を攻撃するそうです。
(参考文献 絵でわかる免疫 安保徹先生著)
NK細胞は、笑ったり、良く眠ったり、最大にリラックスした状態で活性化します。
ストレス過多な時は、お笑いを見たり、笑える漫画や映画をみたり、ストレッチやヨガなど、ゆったりした運動を呼吸をしながらする、美味しいものをゆっくり、良く噛んで食べるなど、日常出来ることを楽しみます。
ちなみに、昼は交感神経が優位になり、夜は副交感神経が優位になりますが、昼夜逆転の生活や、ストレスが多大な時は、常に交感神経が優位になります。
睡眠中は、気を補っています。
身体が冷えていると、眠りが浅くなりますから、入浴や、足湯で、しっかりと身体を温めることで、質の良い睡眠が取れます。
冬は、五行学説では、収蔵になります。
冬にしっかりと身体を冷やさず温め、質の良い睡眠をとり、食で腎の気を蓄えます。
春からの、草木が芽生える「生」の季節へと、不摂生を控えて、エネルギーを蓄えると、健やかに過ごすことができます。
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